

REPORT
〈コラム〉
観光プロモーションを実施した後、
「効果測定をしてください」と言われて、
何を指標にすべきか迷った経験はないでしょうか。
SNSの表示回数やフォロワー数
Webサイトのアクセス数
広告のクリック数
これらの数値は簡単に取得できますが、
それが本当に“成果”を示しているのかは、別の問題です。
本記事では、観光デザイン研究所の視点から、
観光プロモーションの効果測定を、どのように設計すべきかを整理します。
多くの現場で、効果測定が形骸化してしまう理由は明確です。
取れる数値を並べているだけ
目的と指標が結びついていない
次の判断につながらない
つまり、
「測っているが、使われていない」状態です。
効果測定は、本来
次の行動を決めるためのものであるにもかかわらず、
「説明資料」や「報告のための数値」になってしまっています。
観光プロモーションの効果測定を設計する前に、
必ず整理すべき問いがあります。
それは、
このプロモーションによって、
何が変われば成功なのか
という点です。
認知を広げたいのか
行動を促したいのか
関係性を深めたいのか
目的が異なれば、
見るべき指標も変わります。
観光プロモーションのKPIは、
目的別に設計する必要があります。
ここでは、大きく3つに整理します。
主に、
新しい市場への情報発信
ブランドの立ち上げ期
などで重視されます。
代表的な指標は、
表示回数
到達数
動画再生数
ただし、
これだけで成果と判断しないことが重要です。
来訪促進
予約・参加促進
Webサイト誘導
が目的の場合は、
クリック数
Webサイト内の行動
回遊状況
などが指標になります。
ここで重要なのは、
行動の「質」まで見ることです。
リピーター化
ファンづくり
継続的な関係構築
を目的とする場合、
再訪率
メルマガ登録
継続接触回数
などが指標になります。
短期では見えにくいものの、
中長期で最も重要な指標です。
KPIが機能しない現場には、
いくつかの共通点があります。
指標が多すぎる
短期指標と中長期指標が混在している
数値を見ても判断が変わらない
KPIは、
多ければ良いものではありません。
「この数値がこう動いたら、次はこうする」
という判断ルールとセットで設計されて初めて、
KPIは意味を持ちます。
観光プロモーションの効果測定で最も重要なのは、
改善につなげられるかどうかです。
そのためには、
定点で見る指標を決める
比較対象を明確にする
仮説を持って数値を見る
ことが欠かせません。
単年度で完結させず、
複数回のプロモーションを通じて学習する
という視点が重要です。
観光デザイン研究所では、
効果測定を
成果を説明するための作業
ではなく、
意思決定を改善するための仕組み
として捉えています。
次に何を変えるのか
何をやめるのか
どこに集中するのか
これらを判断するために、
効果測定が存在します。
観光プロモーションの効果測定は、
「数字を集めること」が目的ではありません。
判断を変え
行動を変え
結果を変える
そのための 設計行為 です。
観光デザイン研究所では、
観光プロモーションの効果測定を含め、
観光を「続く事業」として成立させるための
仕組みづくりを支援しています。